記憶力が年齢とともに低下している…と感じたことはありませんか。

一般的に、記憶力は高齢になるにつれて衰えると思われています。しかしこれは思い込みによるもので、実際は年齢とともに記憶力が衰えることはありません。

脳の解剖学では、神経細胞の量は3歳から115歳までほとんど変わらないことが証明されています。神経細胞の量は0歳から3歳の間に70%減少しますが、残りの30%は減ることがなく、一生使われます。

『記憶力が年齢とともに衰えるのは思い込み』と書きました。
18~22歳の若者と、64歳以上の高齢者を集めて行なった心理学の実験からも、それを読み解くことができます。

単語の暗記テストをそれぞれのグループに行い
「これは心理学の試験です」と説明したグループでは、若者と高齢者での正解率に差は出ませんでした。
一方で、「この試験は年齢とともに成績が悪くなる」と説明したグループでは、高齢者の正解率は20%低下したのです。

この実験からも、年齢とともに記憶力が衰えるという事実はなく、心理的な思い込みだということが分かります。

 

それでも、記憶力が衰えたなぁと感じる人は・・・

 

前述した通り、アルツハイマーなどの病気にならない限り、脳細胞の数は変わりません。
しかし、実際に「年齢とともに記憶力が衰えた」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

これは、記憶力が高まっている時に出る脳波、『θ波(しーたは)』の量に関係しています。

θ波が出ているということは、記憶力が高まっている脳の状態と言えます。
これは、レム睡眠時に最も多く出ている脳波です。

日中起きているときでも、「興味深く好奇心をもって物事を見ているとき」と「深くリラックスしているとき」に、θ波が多く出ることが分かっています。

年齢とともに記憶力が衰えたと感じる人は、年齢の問題ではなく
・興味関心や好奇心が持てるような新しい経験
・力を抜いてリラックスできる時間
が減っている可能性があります。

それが原因でθ波の量が減り、結果として記憶力の低下が起こっているのです。

 

3色パステルアートの力でθ波を増量

3色パステルアートでは、2016年11月〜2017年5月にかけて、3色パステルアートによる創作活動が脳波に与える効果を独自に調査しました。
その結果から、3色パステルアートの技法を用いて作品を描くことで、θ波の量が増加することが分かっています。

最も多い人では、θ波の量が60%増加していました。(下グラフ参照)

絵の得意不得意や、3色パステルアート経験の有無とは関係なく、約9割の人で同じ結果が出ています。

3色パステルアートは子どもから大人まで一緒に楽しむことができます。
楽しく絵を描きながら、記憶力が高まる脳の状態を作ってみませんか。

 

(参考文献:進化しすぎた脳 池谷裕二 講談社/別冊Newtonムック脳と心~心はどこにあるのか~/ブロードマンの脳地図ブロードマン36野 – 海馬傍回のうち海馬傍回皮質 脳科学事典)

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