1)参加意欲の向上
子どもっぽいレクはやりたくない、という声をよく耳にします。
パステルアートの柔らかな風合いは大人にこそ楽しんでいただける作品です。描く題材も風情や季節を味わえるものを選び絵の"レシピ"としてインストラクターに伝えています。
難しすぎず簡単すぎない、が参加意欲向上のカギです。
難しすぎると、自信をなくしてしまいやりたくなくなってしまう。簡単すぎるとすぐに飽きてしまったり、馬鹿にされているように感じたり…。
思っていたより上手に描けたという喜びと、思い通りに描けなかった部分があったなぁ…という少しの悔しさが、次回またチャレンジしてみよう!という意欲に繋がります。
2)横のつながりができる
ただ集まっているだけ、食事を同じ場所でとるだけ、という空間は何を喋って良いのか会話のきっかけがつかめず、意外に人と人との繋がりを作りづらい空間です。
3色パステルアートでは、絵を描く過程の楽しさや達成感も大切にしていますが、完成後の“鑑賞会"にも力を入れています。同じ作業をしたあとは、年齢や性別に関わらず共通の話題ができ会話もはずみます。インストラクターから質問を投げかけることで、会話のきっかけ作りのお手伝いをします。
3)自己肯定感の向上
できないことがどんどん増えて、自信をなくしている高齢者の方が非常に多くみられます。
『いてくれるだけで嬉しい』そんな人としての存在価値は何も変わっていないはずなのに、できるできないに捉われると、人はどんどん自己肯定感が下がっていきます。
本人に向かって直接「あなたのことが大切ですよ、存在を認めていますよ」と伝えたところで、相手としてはなかなか受け入れにくいもの。遠慮がちな日本人の特徴ともいえるのかもしれません。
絵は自分自身の表現です。ダイレクトに伝えると嘘くさくなってしまい届きにくいメッセージでも、絵を通して間接的に伝えることで、相手の心にすっとなじみます。
鑑賞会で作品を描いているときの様子や、その方がこだわったポイント、その人だけのオリジナルの表現を参加者の前で伝えることで、自己肯定感があがります。
4)脳への新しい刺激
国語、算数、理科、社会と学校教育では左脳をメインに使った学習が行われます。
それは社会に出てからも同じことで、スケジュール管理や、文章力、記憶力などは左脳の役割です。現代人の脳は左脳を酷使し右脳はあまり使う機会がありません。
老化とともに当然脳の機能は低下しますが、今まであまり出番のなかった右脳を使い脳へ新しい刺激を与えることは可能です。
絵や音楽をはじめとするアートは右脳を使うと言われています。その中でも特に右脳を使うのが“抽象表現”です。3色パステルアートでは抽象画も多く取り入れることで、五感と右脳の活性化に繋げています。
パステルアートを高齢者施設向けレクとして導入した事例
インストラクターが現場で感じた声をまとめました。
パステルアートを高齢者施設(デイサービス・老人ホーム・リハビリセンター等)で実施した時に、
・工夫してうまくいったこと
・反省点
・改善点
を中心としたエピソードが盛りだくさんです。
介護老人保健施設アクアピア新百合ヶ丘様にてパステルアート教室を開催している様子が掲載されました
パステルアートを高齢者レクで!実施する側の嬉しいメリット
高齢者向けのレクリエーションとしてパステルアートを取り入れると、実施する側にも嬉しいメリットがたくさんあります。
・低予算で満足度の高いレクを提供できる
・作業療法として活用できる
・ご家族に形として残せる
などなど・・・詳細はこちらから↓。