パステルアートを高齢者向けに!実施するメリットとポイント

パステルアートを高齢者介護施設で実施した様子です。認知症の男性がパステルアートで描いたお地蔵様の絵を嬉しいそうに見せて記念撮影しています。

 

1、低予算の材料費

絵画や工作などを高齢者レクリエーションに取り入れるとき、ネックになるのが“材料費”の問題です。
おひとり当たり、500円以上の材料費が発生してしまうレクリエーションも少なくありませんが、人数分の予算を定期開催に用意できる施設だけではありません。

レクリエーションのための予算が少ない施設でも、材料費の捻出が難しい個人でも、誰でも平等にアートを楽しんでもらいたい、という想いからプログラム開発をしています。3色パステルアートで使用する画材は300円〜で一式揃えることができます。一回で使い切るものではないので、一度揃えてしまえば長期間使用することが可能です。画用紙など分けて使えるものが多いので、大人数が集まれば一人あたり30円程の材料費で楽しむことができます。

 

2、すぐ手に入る画材

普段絵を描かない人にとっては、使用する画材を用意するだけでも一苦労・・・。私たちはプロの画家を対象としているわけではありません。高齢者レクリエーションで使用する材料は、住んでいる地域に関わらずどこでも簡単に手に入るものだけに絞っています。

パステルアートの材料(道具・画材など)

↑パステルアートに必要な材料や道具はこちらのページからご覧いただけます。

 

3、安全性

高齢者レクリエーションに取り入れるには、安全性も大切です。
3色パステルアートで使用するパステルにはAPマークがついています。APマークとは、ACMI(米国画材/工芸材料協会)によって定められている評価基準に適合した、人体に対して害のない製品と認められたものに付与されているマークです。認知症患者が誤って口に入れてしまっても慌てる必要はありません。(※食べてしまっても全く問題ないというわけではありません)

 

4、ネタ不足解消

高齢者レクリエーションを担当している人にとって悩みどころなのが、「次は何をしよう・・・」ということではないでしょうか。レクリエーションで絵を描くということが決まっていても、毎回の題材を新たに考えて用意するのは大変なことです。実際、継続的にレクリエーションを実施することができない、という悩みの原因のほとんどが “ネタ切れ”です。

3色パステルアートではこのような現場の声を受け止め、誰でも簡単にプロのような作品を描くための“絵のレシピ”をご用意しています。季節や行事を意識した絵のレシピを多く開発しています。

また、画用紙であれば大きさや形も選びませんので、「カレンダー」「しおり」「ブックカバー」「うちわ」「コースター」など、様々形を変えてお楽しみください。

主張しすぎず、どんなものにも相性良く馴染むのがパステルアートの良いところ。作品が集まったら展覧会を開くのも良いですね。

 

5、ご家族へ形を残すことができる

ゲームや歌などのレクリエーションはその場限りのものですが、パステルアートは作品を残すことができます。ハガキサイズの画用紙に描くことでポスト投函も可能になるので、暑中見舞いや年賀状など手書きのお手紙が届くとご家族の方に大変喜ばれます。

ご家族の中には、自宅介護ではなく施設へ入居させてしまったという罪悪感を感じている方もいらっしゃいます。デイサービスなどでも、施設での様子が分からないのは不安なものです。元気そうに楽しくすごされている様子を、レクリエーションで制作したオリジナル作品を通してお知らせすることで、ご家族の方の安心感にも繋がります。

 

高齢者介護施設アクアピアでのパステルアート教室。15人で春の作品つくしんぼを描きました。

 

パステルアートを高齢者レクに!参加者の変化と効果は?

パステルアートを実践することで嬉しいメリットが得られるのは、提供者側だけではありません。
参加されている高齢者様にもとってもうれしい効果が!詳しくはこちらの記事をご覧ください。

パステルアートを高齢者施設で実践!参加者への効果や変化は・・・?

 

パステルアートを高齢者施設向けレクとして導入した事例

インストラクターが現場で感じた声をまとめました。

パステルアートを高齢者施設(デイサービス・老人ホーム・リハビリセンター等)で実施した時に、
・工夫してうまくいったこと
・反省点
・改善点
を中心としたエピソードが盛りだくさんです。

パステルアートを高齢者向けレクリエーションとして導入した事例〜工夫と注意点