発達障害の子どもとパステルアート_体験者インタビュー

 

発達障害の子どもとパステルアート。放課後スペースぴぐまりおんにて子どもが描いたパステルアート作品です。色とりどりのまるや三角が楽しい作品です。

 

3色パステルアートは、放課後デイサービスをはじめとした発達障害者(児)への療育としても広く取り入れられています。

発達障害支援施設からいただいた感想と、発達障害の子どもを対象としたパステルアートワークショップを実施しているインストラクターの活動をご紹介します。

 

発達障害児支援施設子育て科学アクシス様のブログ

発達障害とパステルアート)子育て科学アクシス様のサイトでご紹介いただきました

 

3色パステルアートインストラクター田崎友紀子さんインタビュー

パステルアートインストラクター田崎さんが、発達障害の子どもにパステルアートを教えている様子です。

Q1、対象者について教えてください

小学生から高校生までの発達障害の子供たちを対象に、小学生グループ、中高生グループと各一回に6~7名で開催しています。

 

Q2、注意や工夫しているポイントはありますか?

タイミングよくみんなが同じ時間にきてくれたら、同時にスタートできますが、バラバラと来た場合には、来てくれた子から始めていくため、一人で仕切るのは難しいため、事前に主催者の方と打ち合わせを行い、当日描く絵、どんなふうに進めていくのか、流れを描いていただいた上で開催させていただいています。
それでも当日、ハプニングが起こったりします(笑)

また、一人ひとり、集中できる時間がちがったり、興味がある・ないもやってみないとわからなかったり、さまざまな子供たちがいます。
なので、楽しかったと思ってもらえるか、つまらなさそうなのかを意識しすぎると、自分自身が楽しくなくなるので、みんなに会えることを楽しみに開催するようにしています。

それに、その教室主催の方が「できるだけ自分の力でやれるようにしてあげたい」と思っているので、一人ずつの様子をみながら、声をかけていくようにしています。
手が止まっている理由もみんな違います。
声をかけないと進まない子もいれば、「次はどの色にしようか」と、10分でも考えている子もいます。
時間の制限もあるので、時間内に描き終えられるようにもっていくことも考えつつ、その子のペースを大事にしています。

 

Q3、実際に3色パステルアートを実施してみた感想を教えてください

全く描けない、描きたくない子がいたらどうしよう・・・。という心配は無用で、ほとんどの子供たちが楽しんでくれているようなので、ほっとしています(笑)

それに、本当に素敵な絵が仕上がっていくので、子供たちの作品を通して感動します。
見本の絵は準備していくのですが、子供の柔軟な発想力で、まったく想像もつかなかった絵が仕上がることも多く、驚かされることもあります。
「今度はいつ?」と言ってもらえるととてもうれしいですね。

 

Q4、印象的だったエピソードはありますか?

高校生で静かな男の子がいるのですが、一部の時間から参加して、二部までかかって作品を完成させました。

その日は抽象画。
毎回、とてもゆっくりペースで、声をかけると色を決めて描き、また手が止まると声をかけて色を決めて描くという繰り返しをしていました。

時間もどんどんなくなっていくので
「もうこれで完成かな?」と聞くと
「まだ」。

焦る私とは対照的で、じっくり絵と向き合っていました。
突然「完成!!!」と嬉しそうな声が聞こえ、見ると深みのある素晴らしい絵が完成していたのです。

途中「何時?」と聞いていたので、多分、本人は時間を気にしながら進めていたのでしょうね。

「バイバイ!またね!」って笑顔で帰っていくのですが、また部屋に入ってきて、笑顔を見せてくれ、また「バイバイ!またね!」って何度か繰り返していました。

きっと、本人にとって大満足の絵がかけたのかな。
輝いている目を見ることが出来てうれしかったです。

 

Q5、うまくいった点や、今後の改善策は?

事前打ち合わせをすることにより、当日のハプニングにも焦らず対応できていると思います。
また、子供たちにも、その日の流れを説明して欲しいといわれていたので、「今日は、まずこれを描きます。そのあと、これを描くので1枚目を描き終わったら、みんなが書き終わるまで待っていてくださいね。」というように話してスタートしたので、スムーズに進んだような気がします。
活動写真を使わせていただく際の確認を、事前にしておくといいなと思います。

 

Q6、今後の活動について教えてください。

「絵が苦手。でも描けるようになりたい。」を克服させてくれて、一つの自信につながったのがこの3色パステルアートです。

上手に描くことよりも、描くことを楽しめ、その結果、心が開放されていくように感じています。
そんな体験を一人でも多くの方に味わっていただき、毎日が楽しくなるお手伝いができたらいいなと思い、これからも活動していきます。

 

発達障害とパステルアート、療育での取り組み。

発達障害児の現場では、パステルアートを通したコミュニケーションの向上や、集中力の育成、相互理解や自己肯定感を高めることが期待されています。

それに加えて大切なことは、関わる大人たちによる“多面的な理解”です。

読み書きができるか、計算ができるか、集団行動ができるか、、学校中心の生活だと、本人を見守る要素がどうしても偏ってきます。

評価されず、成績をつけられることなく、楽しく自由に描ける3色パステルアートを実施することで、今まで見えていなかった“意外な一面”が見えてきます。

人には様々な面があります。
大切な人を多面的に理解するためのひとつの手段として、ぜひパステルアートを取り入れてください。

 

子どもたちのパステルアート作品集

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2018-11-24 | Posted in インストラクターの活動報告Comments Closed 

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