対話のことば〜オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得〜』の著者、長井雅史さんとのコラボイベントを実施しました

オープンダイアログとパステルアート。感情を描いた抽象画作品と対話の心得カードの写真です。

絵の鑑賞会は別名“ギャラリートーク”とも呼ばれ、その目的は
・見る、感じる、思考する、言語化する力を育むこと
・意見交換を通して視野を広げること
・相互理解を体感すること
など多岐にわたり、注目を集めています。

一方のオープン・ダイアログは近年注目を集める、対話を用いた精神療法。
一対一の個別カウンセリングとは違い、場にひらかれた対話を丁寧に重ねることで、精神疾患のもととなっているものに迫り、その問題を解消することを目的としています。

通常のオープンダイアログでは“その人自身”や“抱えている問題”をテーマに対話を行います。
今回は3色パステルアートとのコラボイベントということで、アートセラピーにおける対話の効果に注目した内容となりました。


描いたパステルアート作品のテーマは『幸福感』
幸福感という言葉から感じられる、色は?形は?質感は?
などそれぞれが思い思いに感じる幸福感についてディスカッションしながら、抽象画を描きました。


パステルアート作品も完成し、後半戦。
長井雅史先生から『対話の心得』について学び、対話型鑑賞会のスタートです。

「ひとりでいることが好きで、できるだけ人と喋らなくても良い選択肢を選んできたけれど、人と対話することが楽しく感じられて、これからの自分の変化がさらに楽しみです」

「漠然と対話が大切、とは日頃から感じていたものの、具体的にはどのようにして?というのが掴めていなかったので、対話の心得がとても腑に落ちました」

「3色パステルアートだけでなく、毎日の生活のあらゆる人間関係の中で重要となるヒントをいただけた気がします」

「自分の絵に注目して、それについてみんなで言葉を交わす経験が純粋に嬉しく、貴重な時間でした」

などなど、最後には大変嬉しい感想が聞かれました。

言葉にしづらい、内面的な感情を自由に簡単に表現することができる3色パステルアート。
そこにオープンダイアログの要素を入れて対話型鑑賞会を行うことは、アートセラピーとして非常に有効です。

絵を通して自分自身の内面を見つめ直してみませんか。
今回コラボしていただいた長井先生の著書はこちらです。

対話のことば〜オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話の心得〜』

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