郡司幸代さんは3色パステルアートインストラクター資格取得後、栃木県宇都宮市を中心に活動されています。

現在の活動について教えてください

『ルミエール3色パステルアート教室』を、大人向け、子ども向けにリクエスト開催しています。
新型コロナウイルスの拡大前は、大人向けに毎月カレンダーを描くワークショップがメインでしたが、お借りしていた会場が使えなくなり、一旦終了。現在は、子ども教室がメインです。親でも先生でもない、心を開いて関われる大人の存在の重要性を感じているので、家庭、学校に続く3番目の居場所を目指しています。

お借りしている『Spaceシェアリー』で、この春から子どものための学べる居場所事業をスタートすることになり、私もその企画に関わらせていただいています。今後その中で、3色パステルアート教室も定期開催することになりそうなので、どんな形で運営しようかと考えているところです。

資格講座受講のきっかけと感想を教えてください

元々、パステル曼荼羅アートの講座やワークショップを開催していたので、『上手に描くことが目的ではなく描いて癒されるアート』の効果を経験的に実感していました。

その事をもっとたくさんの人にお伝えしたいと思った時に、何か裏付けが欲しくて情報を探していたところ、3色パステルアートに出会いました。脳科学でのエビデンス、医療現場から生まれたという所、HPをくまなく拝見して「これだ!」と思わず声が出ました。それが2018年の夏のことで、当時まだオンライン開催がなかったので、都内まで行くのか…と一瞬悩んだことを覚えています。

でも勇気を出して受講して大正解でした。まず、理論の部分から丁寧に説明して頂けて、私が体感していたことはこういう理屈で起こっていたのか!と納得。さらに、これまで曼荼羅アートで描いていた抽象画だけでなく、実際に普段目にするものを描く具象画を、絵が苦手な人でも安心して描くことができる、描く楽しみ・飾る楽しみも味わうことができるという体験は、私自身が絵が苦手なので純粋に楽しかったです。グループに分かれて鑑賞会を行った時の場の雰囲気がとても温かく、これから私もこういう場を作ることができるんだと、わくわくしたことを思い出します。

活動をはじめてからの自分自身の変化について教えてください

インストラクターになってこの夏で6年になりますが、『絵が苦手な絵の先生』として活動していることもあり、ストイックにたくさん練習してすごく上手くならなければ!というプレッシャーを自分にかけてもいないんです(笑) ですから、他のインストラクターさんの素晴らしい作品を拝見する度、これでいいのだろうか?という感情が心をよぎります。その反面、こんな私の作品だからこそ「私にも描けそう」と思って頂けるのかなとも思うので、私(の作品)には私(の作品)の価値がある、と信じられていることは大きな変化で、これこそ生徒さん達にも感じてもらいたいことのひとつです。

もうひとつの大きな変化は、これは3色パステルアートに興味を持ってくださる方、皆さんにお伝えしているのですが、とにかく私の住む世界が美しく変化した、ということです。絵を描くようになって、物を見る目が変わりました。これまで何となく眺めていた世界を、注意深く見るようになった。そうしたら、この世界はこんなに美しいもので溢れていたんだ、と気づくことができました。このことだけでも、3色パステルアートに出会えて本当によかったと思います。

読んでいる人へのメッセージ

もし私のように『絵が苦手』な方が、私でもできるかな…と迷っていらっしゃるのでしたら、声を大にして「大丈夫だからぜひ受講してください!」とお伝えしたいです。受講後にインストラクターとして活動するかどうかは別として、絵が描ける人生になる、というだけでも幸せ過ぎます。そして、脳や心にどのように良い影響を及ぼすのかをきちんと理解して描くことで、まず自分が自分を癒すツールを手に入れられる、本当に役に立つ学びだと思います。

マルシェイベントやサークル活動、PTAの活動、セラピーの場面、絵の教室として、さまざまな場面で描いていただいてきましたが、皆さん本当に楽しそうに、また集中して、時にはご自身の話をしながら描いてくださいます。これからも生徒さん達と一緒に3色パステルアートを楽しんでいきたいと思います。

・郡司さん運営サイト
<メンタルセラピー&サポート Lumière~ルミエール~>
https://lit.link/sachigunji

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