パステルアート、特にソフトパステルを使用した絵は、風景画のような広い画面を描くことに適しています。
一方でパステルは細かい描画が苦手…。
色鉛筆のように先が尖っているものではなく、素材も柔らかいため、細部の描写が必要な絵画にはあまり向いていません。
そんなパステルアートでも、輪郭をとって形をハッキリと描きたい時に役立つのが綿棒です。
背景の広い画面は綿で、細かい部分は綿棒で。というように使い分けましょう。
綿棒を使った線を描きいれることで表現の幅が広がります。
綿棒の使い方
綿棒をパステルに対して垂直に立ててこすってみましょう。そうすると綿棒の先端に色がつくので、これを鉛筆のように使います。
綿棒の種類もいろいろあります。
赤ちゃん用の細いサイズ、大人用の普通のサイズ、極太サイズ。描きたいものの大きさに合わせて使い分けましょう。
綿棒は綿よりも固いぶん、画用紙にしっかりと色がのります。もっとここの色を濃くしたいな…という時は綿棒の利用がおすすめ。
パステルで直接描いた上から、綿棒でこすって色をボカすこともできます。
擦筆(さっぴつ)と呼ばれる専用の画材もありますが、扱いが難しいうえに高額なので、初心者向けにはあまりおすすめできません。身近にある綿棒で試してみましょう。
パステルアートで描くいろいろな線
ひと言で『線』といっても、いろいろな種類があります。
少しいしきするだけで、マンネリ化していた絵がいきいきと表情豊かになります。
線の表現1)線の形
まっすぐな線、ゆるやかな線、カクカクした線。
線の表現2)線の強弱
ぐぐぐ…と力を込めた強い線、そっと柔らかい線。
線の表現3)線の速度
シュッと早い線、じわじわとゆっくりな線。
いろいろな線の組み合わせ
線の表現で描くパステルアートの彼岸花
この彼岸花の茎や花びらは、綿棒で描いています。
彼岸花の茎は太くしっかりとしているので、ゆっくりと重たい線に。
薄く繊細な花びらは、シュッと素早く、茎から外に向かって優しい線を描きました。
先端の花粉は綿棒の頭の丸を利用して、チョンチョンとスタンプするように描いています。
線の表現を広げて色々なパステルアートに挑戦してくださいね!
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