2019年11月09日(土)3色パステルアートインストラクター限定交流会・研修会を開催しました。
3色パステルアートでは月に1度、インストラクターとしてのステップアップと、活動の情報交換のための交流会&研修会を開いています。
この会を通してインストラクター同士の交流も広がり、ご縁がどんどん繋がります。
交流会報告
交流会では、各々の活動報告や、これからやってみたい新しいチャレンジなどをシェア。
具体的に計画を立てたり、実際に活動してみて改めて感じた疑問や質問を解消する場にもなっています。
今回は就労移行支援所やデイサービス、カルチャーセンターでの実施の様子、親子参加での開催の様子を知ることができました。
今月のテーマである"五感を描く”と近く、アロマオイルを描くイベントを企画したいというお話や、今回と同じくピアノがある会場を利用したイベントを開催予定というお話も…研修会でさらに内容をブラッシュアップして、本番に臨んでもらえればと思います。
研修内容
音楽を描く
今月の研修会のテーマは『音楽を描く』
音や香り、味覚、感情など、目には見えない感覚を描く手法はこのサイト内でも何度かご紹介させていただいています。
言葉では説明しきれない感覚にフォーカスしたこのテーマ。
文字通り“言葉では説明できない”世界なので、実際に体験するのがいちばん。今回は五感の中でも音をテーマに…ピアノがある素敵な空間でそれぞれが感じるままに手を動かしました。
毎回演奏をお願いしているのはピアニストの磯崎麻奈美先生。心の奥まで響くような美しい音色を奏でます。
正解のない世界。それぞれが思うままに、感じるままに色を重ねていきます。
音楽の良いところは流れていってしまうこと。
頭で考えている間も無くどんどん流れていくので、考えている暇を与えずただただ感じるままに手を動かすことができます。
音楽に身を任せて描いている時間はもちろん特別なものですが、それぞれが感じたものをシェアしあう鑑賞会はさらに盛り上がります。
「曲を聞きながら冬から春の季節の移り変わりを感じました」という人がいれば、「憂いや孤独感の中からはじまり、最後は希望というか明るい未来が垣間見える気がしました」という人もいたり。
「最後の締めは黄色?緑⁇」などなど、それぞれが思うままに描いた作品は、不思議とどこかしら共通点がありました。
先入観を持たないために、曲名は最後に種明かし。
ドビュッシーの『夢』という曲だそうです。
ドビュッシーがまだ作曲家として駆け出しで経済的に苦しかった頃、必要に迫られて書いた曲と言われているそうです。
その解説を聞きながら「なるほど〜!」と驚きの声も。
「なんとなく下から上へ向かっていく流れを感じるような曲だった」という感想が多かったのも納得のタイトルでした。人の感性ってすごいですね。
音楽家が情景や感情を音で表現するのと同じように、無心になって自分の感覚だけに意識を向け絵で表現する。とても充足感に満たされた時間でした。