パステルアートで色を塗るには、綿(コットン)を使用するのがおすすめです。

ソフトパステルなどの柔らかい素材のパステルは、綿で側面をこすると色の粉がつきます。パステルアートはその粉が画用紙の表面の凸凹に引っかかることで着色しています。

ソフトパステル〜セミハードパステルの固さを選べば、パステルを削って粉状にする必要もありません。綿=筆の役割。直接こすり取って描いてみましょう。

 

パステルアートの色ぬりのテクニック。手はどう動かす?

色ぬりをするときの手の動かし方ひとつで、作風がガラッとかわります。

文字と同じように、絵にもその人なりの“タッチ”があります。それは決して真似できないその人オリジナルのもの。

タッチは手の動かし方で決まります。描きはじめから完成まで、どのように手を動かし、色を積み重ねてきたのか、、その微妙な違いが個性として輝きます。

 

手の動かし方1)クルクルと円を描くように

クルクルと円を描くように手を動かしてみましょう。
色が馴染みやすくしっとりとした質感になります。

パステルアートの手の動かし方1、手をくるくる回しながら作ったグラデーションです。

 

手の動かし方2)トントンと叩くように

次はトントンと叩くように手を動かし、色を重ねていった見本です。

パステルアートの手の動かし方2、手をトントン上下に動かしながら作ったグラデーションです。

擦らずお化粧するように優しく色をのせていきます。
絵もふわっと柔らかな印象になります。

 

手の動かし方3)左右にスライドさせるように

右左右左…と横にスライドさせるように手を動かしながら描いた見本です。

パステルアートの手の動かし方3、手を左右にまっすぐ動かしながら作ったグラデーションです。

手の動きと同様に、直線的な印象の絵になります。

 

その時の気分や作品に合わせて手の動かし方も変えてみましょう。
同じ色、同じ手順で描いても、違った作風を楽しむことができます。

 

トントンと叩くように優しく描いた雪だるま

パステルアート作品「雪だるま」。トントン叩くように手を動かして柔らかい質感に仕上げた雪だるまの絵です。

背景は強くこすらずトントンと手を上下に、綿で色の粉を優しくのせるようにして仕上げています。
ふんわりと優しい質感が出ていますね。

帽子のボンボンも同じ要領です。
綿棒の先端につけたパステルの色を、トントンと叩くようにひとつひとつ描いています。たくさん描くとふわふわのボンボン帽子に。

 

 

 

指?ティッシュ??綿が無いときの代用品

パステルアートを描くときに、絶対に綿が必要というわけではありません。

指に直接パステルの粉をつけて着色することもできます。

ただしこの場合は、色を変更するごとに指をウェットティッシュ等で拭かなければいけません。結果的に綿を使うよりもゴミが大量に出てしまうことも…。

また、色むらになりやすいため注意が必要です。

別の道具としてティッシュペーパーも利用できます。
綿に比べて目が粗いので、こちらも色むらが出やすくなります。

ティッシュの種類にもよりますが、街頭で配っているような固い素材のものは比較的しっかりしているので、握力が弱くて色が濃くなりにくい人でもパステルの粉をこすり取りやすいです。

 

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