2018年10月〜ダイソー製のパステルがリニューアルされました。
8月頃から 「ダイソーでパステルが売っていない」というお問い合わせを複数いただいていましたが、リニューアルに伴う旧製品の販売停止が影響していたようです。
↑新しいダイソーパステル。(基本色18色入り)
パステルアートの特徴でもあるグラデーションを描いて比較
旧製品と今回新しく発売されたパステルで、パステルアートの特徴のひとつ、グラデーションを描いて比較しました。
左が旧製品。右がリニューアル版です。
リニューアル版は、橙・赤・紺色などの深い色合いはより深く、黄・桃・青などの明るい色はより明るく、色味の違いがよりはっきりしている印象があります。
旧製品との違い
1)固さ
旧製品に比べ固くなりました。
明記はされていませんが、旧製品はソフトパステルと同等の固さだったのに対し、リニューアル版はセミハードパステルくらいの固さです。
3色パステルアートではパステルの側面を綿(コットン)でこすって使用しています。力が弱い人は金網や定規などを利用して、削って粉にすると描きやすいです。
2)粗さ
旧製品に比べ粗くなりました。
色の粉(粒子)のひとつひとつが粗いので、画用紙の質感がはっきりと出やすくなりました(上記写真参考)。
好みが別れるところですが、一般的な画用紙だけでなく、和紙やトレーシングペーパーに変更してみたり、、用紙の違いによる作風の変化をさらに楽しむことができそうです。
3)色の重なり
旧製品に比べ色を重ねやすくなりました。
旧製品の難点のひとつとして、色を重ねようとすると下の色が剥がれてしまう、ということがありました。(その結果色が混ざりやすくグラデーションが作りやすいというメリットもあります。)
今回のリニューアル版では改善された印象があります。また、2色を重ねてしっかりこすると下の色と綺麗に混色ができるので、旧製品と同じく、初心者でも簡単に美しいグラデーションを作ることができます。
安全性は?
旧製品のダイソーパステルには、APマーク(人体に無害だと検証済みの画材についているマーク)がついていました。
リニューアル版ではAPマークが無くなっていたため、製造元のメーカー様と、販売元の大創産業様に問い合わせたところ、下記の通り回答をいただきました。(許可を取り原文のまま掲載しています)
APマークについて
APマークは米国基準の為、日本で販売する商品については、基本的に現在はマークを付けてお
口に入れないでくださいという表記について
絵を描くことの目的の為にのみ製造しておりますので、
用途や予算に合わせたパステルを
『絵は誰にとっても身近なものであってほしい』という想いから、3色パステルアートではほとんどの作品でダイソー製のパステルを使用しています。
特にはじめてパステルアートに挑戦する人は、まずは低価格のものからスタートしてみることをおすすめしています。
パステルは他の画材メーカーからも複数取り扱いがあります。用途や予算に合わせてぴったりなものを見つけてくださいね。