今回の研修会のねらいはこちらの記事にまとめました。
ポイントは、言葉を上手に引き出すこと。
自分に対しても人に対しても、
これができるようになると活発な交流の場がうまれます。
対話を深めるには言葉を引き出すための『問いかけ』が肝心です。
今回はそのコツを3つお伝えしました。
Point1:問いの抽象度
「最近どう?」と聞かれたら、どのように答えますか?
少し答えにくい質問ですよね。。
これは抽象度が高い質問です。
この質問の抽象度を下げる=具体化するとこうなります。
「最近の(仕事)(健康)(家族関係)はどう?」
少し答えやすくなりました。
たとえば、(健康)に対してさらに抽象度を下げると…
「最近肌の調子はどう?」
などの問いかけになります。
抽象度が下がり質問が具体的になると、答えやすくなります。
漠然と「この絵どう?」
と聞くよりも「この絵の中で好きな色は?」
という質問の方が答えやすいですよね。
一方で、好きな色についてしか答えられなくなるので、
会話の自由度は下がります。
相手に合わせた抽象度について考えてみましょう。
Point2:5W1Hの質問
問いかけにはいくつかの切り口がありますが、
最も分かりやすいのが5W1Hを軸にした質問。
Who(誰)
「この絵を誰に見せたいですか」
When
「時間・季節・時代はいつ頃でしょうか」
Where
「どこをイメージして描きましたか」
Why
「なぜこの色を選びましたか」
What
「描きながら何を感じましたか」
How
「どうやって描きましたか」
あくまで一例です。
この切り口で考えると、
絵によっていろいろな問いかけができます。
Point3:数を絞る
3つ目のポイントは数を絞ることです。
「お気に入りの点を3つ教えてください」
「いちばん大変だった所はどこでしたか」などなど。
人は「3つ」と言われれば、頑張って3つ探します。
「1つ」と言われれば、1つに絞ります。
的が絞られることで絵を見るポイントや、
伝える感想のポイントも絞られるので、
言葉にしやすくなります。
なので、研修会でもコツを3つに絞ってお伝えしました。
当日はこのコツに従って、
現場での実戦に役立ちそうな『問い』のアイディアを、みんなで出し合いました。
・誰を思いながら描きましたか
・どんな額に入れたいですか
・合いそうな音や香りはありますか
・どこの国のイメージですか
・この絵に添えたい言葉はなんですか
どれも会話が弾みそうな問いかけばかりですよね。
書き出せないくらい、たくさんのアイディアが集まりました。