みんなで車座になって研修を受けている様子です

 

2019年02月05日(火)インストラクター交流会・研修会『ギャラリートーク』を開催しました。

3色パステルアートでは月に1度、インストラクターとしてのステップアップと、活動の情報交換のための交流会&研修会を開いています。

今回は一旦絵はお休みして、『対話』と『鑑賞』について学びました。
『ギャラリートーク』とは、簡単に説明してしまうと鑑賞会のことで、美術館などが主催しています。

最近は鑑賞教育という言葉も耳にする機会が多くなってきました。

ギャラリートークや鑑賞教育の目的は『見る』『感じる』『思考する』『言語化』することや、意見交換と相互理解などの力を育てることです。

小学校や中学校の行事として、音楽鑑賞会や芸術鑑賞会といった名目でオーケストラの演奏や能楽を観に行ったり、美術館へいった記憶はありませんか。広義には読書感想文も本という作品を自分なりに味わうための鑑賞教育のひとつと言えます。

交流会報告

交流会では参加したインストラクター同士で、近況報告やこれからチャレンジしたいことをシェア。先輩インストラクターに質問したり、現場で感じた疑問点を解消する場所として役立てています。

今回も本題に入る前に活動報告からスタート。
この日参加したメンバーは全員が、すでにどこかで3色パステルアートを実践しいる、という状態でした。

地元のリハビリセンターや、勤務先の学童保育、心療内科デイサービス、訪問介護(看護)のお仕事の中での実践や、音楽療法と組み合わせた活動、地域公民館での展示会など、日々の活動の様子が聞かれました。

作品展示会の様子です

(写真:作品展示会の様子/インストラクター平野麻子さん主催@和光大学ポプリホールにて)

研修内容

今回のテーマ『ギャラリートーク』では、いかに上手に相手の言葉を引き出すか、ということがポイントになります。

これは自分自身が作品を鑑賞するときも同じこと。

・音楽鑑賞会の感想を求められてうまく答えられない
・読書感想文が苦手
・美術館へ行ったのに翌日には何があったか覚えていない
・読んだはずの本を人に説明できない。

このような経験はありませんか?

全てに共通する原因は、自分の中に『問い』が無いことです。

「自分はここから何を得られるだろう」
「どこに共感するだろう」
「好きだと感じられる部分を探そう」

こんなふうに『問い』をもって作品を鑑賞している人は、その作品がしっかり心に残り、言語化することも得意です。

相手への言葉がけ、日常の中での対話に関しても同じことがいえます。
有効な問い・言葉がけができる人は、上手に相手の思いを引き出すことができる人です。

今回はそのコツについて、3つのポイントにまとめてお伝えしました。

3つのコツを学んだあとは、そのコツに従ってみんなで3色パステルアートの現場における有効な『問い』についてアイディアを出し合いました。

出したキーワードが不思議な繋がりをみせたり、その発想はなかった!という発見があったり、それからさに派生して新しいアイディアが浮かんだり・・・。

それぞれの個性や経験が生きる、とても刺激的な場となりました。

たくさんの『問い』が集まりました!
これが現場でどう実践されていくのか…今後の活動も楽しみです。

おすすめの記事