3色パステルアートでは、絵のレシピ販売益を食品購入にあて、『NPO法人フードバンク狛江』へ食品を寄付しています。

2020年07月度

2020年07月分の寄贈の報告です。

新型コロナウィルス感染拡大防止の影響で収入が減少した世帯が増えたため、フードバンクを利用するご家庭が引き続き増加しています。昨年までは週に15件程度だったものが、30件以上と倍増している週もあり、ボランティアでどこまで対応できるのか頭を悩ませている状態です。

今月、3色パステルアートからは、パスタやパスタソース、不足しがちな麺つゆ等をはじめ、お米は20kg程寄贈いたしました。
個人からの寄贈も受け付けていますので、よろしければAmazonのほしいものリストよりご参加ください。こちらは匿名でも利用可能です。

いただいた食品は賞味期限やジャンルごとに分けて、丁寧に届けられています。

支援先のご家庭からいただいたメッセージ

フードバンク狛江さんより共有いただいたものを、こちらにも掲載いたします。

(寄贈品を)素直に受け取れるようになったのは今回からではないでしょうか。

正直、貧困家庭は他の家族を羨ましく思っていたり、少し妬みも入った複雑な気持ちで過ごしております。こちらの支援を受けることは、普段羨ましく思っている相手から物を頂いた様な気持ちで、より自分の貧困さと向き合うこととなります。
しかし娘には少しでも何かしてやりたいという気持ちがあり申込をさせて頂いておりました。
今は娘も高校生になり、また自分の時間も増え、気持ちにも余裕が出来、他人と自分家を比べても仕方がない、今の生活を素直に受け止め、将来自分と同じ様な環境で生活されている母子家庭の方々に何か出来たらよいなあと思えるようになりました。まだお子さんが小さいご家庭のお宅は何をするにも子どもと一緒で自分の時間もなく、いっぱいいっぱいで過ごされている方で、私のように気持ちが卑屈になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

こうやって自分の気持ちの変化にも気付かせてもらう事も、品物を頂く以外に大切な物を頂いております。本当にいつもありがとうございます。

寄付の仕組み

 

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NPO法人フードバンク狛江とは

フードバンク狛江は代表の田中さんご夫婦が二人三脚で活動されている、小さなNPO法人です。設立のきっかけは、田中妙幸さんと近所に住むある小学生の出会いから。

-2015/12/22東京新聞より一部抜粋

「どうしたの?」。二〇一四年の夏の日の夜、近所の路上で小学三年生の男の子が立ちすくんでいた。男の子はアパート暮らしで、四人兄姉の末っ子。父はおらず、母親が一人で育てていた。母は仕事から帰らず、男の子は鍵を忘れてしまい、外に閉め出されていた。「おばちゃん家(ち)、来る? 遠慮しないで」

その後、母親から家計が苦しく、おなかいっぱいご飯を食べることもままならない、と聞いた。ケーキを半分持って行ったり、煮物をお裾分けしたり。家族との交流が始まった。

文部科学省によると、六人に一人の子どもが貧困状態とされ、母子家庭の子どもは半数を占める。栄養失調死が年間二千人に上る日本の現実-。

問題に少しずつ目を向けるようになり、ある時、生活保護を受ける家庭のニュースが目に入った。「皆さん、自分のことを責めて生きている。ズタズタになりながら」。それは、かつての自分とどこか重なった。

 田中さんは、不妊治療にも励んだが、子どもに恵まれなかった。「どうにもならなくて社会につぶされそうな気持ちって分かる。でも、自分を責めないで。胸張って生きてほしい。」かつての自分を鼓舞するように立ち上がった。

食材を提供する市民の輪はみるみる広がっている。「知ってた? 涙って、つらい時よりうれしい時の方がいっぱい出るんだね」。田中さんは「私も社会の役に立つことができるんですね。顔が見える支援を続けていきたい」と、うれし涙をぬぐい、前を向いた。

 

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NPO法人フードバンク狛江代表の田中さんご夫婦

 

社会貢献のツールとして

3色パステルアートはこれまで、介護施設や児童施設などを拠点としたワークショップを多数開催してきました。育成をはじめてから3年目をむかえ、インストラクターの人数も徐々に増えています。

微力ではありますが、これからも社会貢献の一環としての活動も広めていけたらと思います。3色パステルアートを通して、全ての人の生活の中にささやかな喜びと幸せの時間を作ることができるよう願っています。

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