インストラクターに必要な『ファシリテーションのコツ』
ファシリテーションとは
ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。--特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会サイトより引用
ファシリテーションは会議や学習、レクリエーションなど、様々な場所で使われています。
いざ勉強しようとすると奥が深いものです。そこで、ここでは3色パステルアートインストラクターとして活動することを想定したポイントを3つに絞ってご紹介します。
(1)導入編:スタートが肝心!最初の1分の練習は念入りに。
(2)伝え方編:伝える順番の王道『PREP法』。
(3)対話編:講義とファシリテーションの違い、参加者との対話。
対話編:講義とファシリテーションの違い、参加者との対話
講義とファシリテーションのいちばんの違いは、「一方的に話すか」それとも「全員参加型か」です。
その場にいる人全員に参加してもらうには、対話をすることが大切。
「パステル触ったことありますか?」
「今年は海に行きましたか?」
「オススメのスポットはありますか?」
パステルに関すること、その日描くテーマに関することを、参加者の人に問いかけてみましょう。問いかけをすることで参加者が喋りやすくなり、対話が生まれます。
このときの質問は、シンプルで答えやすいものにすることがポイントです。
インストラクターとしては、たくさん喋ったほうがしっかり役割を果たしているような感覚が得られるかもしれません。けれど実際は、参加者が発言できるタイミングを多くとるほど、満足感が高まります。
参加者の人に問いかけるときに、目を合わせることが苦手な人は要注意。
「パステルに触ったことがありますか?」
というシンプルな質問でも、参加者にとって発言することは意外とハードルが高いものです。
そんなときは、何人かと目を合わせて質問してみましょう。私に聞いているな…と思ってもらうことが、発言の許可をしたことと同じ意味合いになります。「発言しても良い」と確信が得られると、対話に参加しやすくなります。
インストラクターひとりで頑張るのではなく、参加している人みんなで場を作っていく。
これを機に改めて意識してみてくださいね。