3色パステルアートインストラクター研修会特別編『キミ子方式』を開催しました。

三原色の水彩画で描く『キミ子方式』は絵が描けない子どものために、当時小学校の教員をされていた松本キミ子先生が開発された独自の描き方です。50年以上前から続くその技法は海外でも導入されています。

今回は3色パステルアートのインストラクター向けに、キミコ・プラン・ドゥの代表松本一郎先生から、直接ご指導いただきました。

テーマは『イカ』と『毛糸の帽子』です。

 

モチーフに自分を合わせるのではなく、自分にモチーフを合わせてもらう

キミコ方式で描くイカの説明を聞いている写真です

描き始める前にレクチャーから。
生き物は輪郭をなぞるように描くのではなく、そのものを撫でるように、中心から描いていきます。

モチーフのイカ

今回のモチーフのイカ。目がギョロリと迫力があります。

イカの色はどうなっているんだろう・・・?
三原色で色を作りながら描くことで、自然にモチーフをしっかり見る習慣が身につきます。

画用紙のサイズも、モチーフのイカのサイズも気にしません。
紙が大きくなったら継ぎ足す!
モチーフや画用紙のサイズに振り回されず自分を中心に、描きます。

完成!!
自由にのびのびと。大胆なイカが揃いました。
水彩絵の具ならではの“にじみ”が美しい作品です。

 

いつでもやめて良い安心感の中で描く

午後のテーマは『毛糸の帽子』

満足したところで終了し、タイトルを『編みかけの帽子』としてもOK。

絵を完成させようと思うと辛くなります。それよりも一瞬一瞬おとずれる今を楽しみながら描くことが大切。遠く(完成)に目標をおくのではなく、隣隣隣、、、と一歩ずつ確実に進めます。

途中でやめても良いかな・・・と思いながら気づけば完成していました!

こちらも3色だけで描いたとは思えない色とりどりの作品です。

“同じ手順・同じモチーフで描くからこそ、その人の個性が滲み出てしまう”とのこと。
個性が際立つ『毛糸の帽子』が完成しました。

3色パステルアートとの共通点もあり、インストラクターとして学ぶことの多い実りある一日でした。ありがとうございました。

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