2018年02月04日(日)インストラクター交流会・研修会『いちばん簡単なさくら+パステルアートと相性の良い紙』を開催しました。
3色パステルアートでは月に1度、インストラクターとしてのステップアップと、活動の情報交換のための交流会&研修会を開いています。
交流会報告
交流会では参加したインストラクター同士で、近況報告やこれからチャレンジしたいことをシェア。先輩インストラクターに質問したり、現場で感じた疑問点を解消する場所として役立てています。
勤務先の介護施設で実施したり、筆文字とコラボレーションして楽しんだり。3色パステルアートのインストラクターは様々な形で活動に取り組んでいます。
その中で、今回特に実感したのはPCの操作やITなど、デジタルに弱いインストラクターが多いということ。やりたい気持ちがあっても、やる場所が決まっていても、、、チラシや名刺が作れなかったり、作品の写真が上手にとれなかったり、facebookやブログなどのツールをいまいち使いこなせていなかったり。
アナログなパステルアートとは全く別のジャンルですが、インストラクターとして活動するにはもちろん使えた方がプラスになります。
今後の研修会のテーマとしてぜひ取り入れたいテーマです。
研修内容
今回のテーマのひとつめは『パステルアートと相性の良い紙』
3色パステルアートでは普段マルマンのハガキサイズの画用紙を使用しています。
日本全国どの地域でも手に入りやすく、パステルアートにも最適な紙なのでこちらをオススメしていますが、他にも相性の良い紙はたくさんあります。
回数を重ねてマンネリ化している場所や、ちょっと特別なイベントにしたい時、個性的な画用紙を使用してみると良いですね。
そこで、今回ご用意したのがこの4種類。
マーメイドリップル紙
マルマン画用紙に比べると、少しきなりの紙です。
分厚く表面も丈夫な紙なので力を入れてこすっても痛みません。いつもより少し高級感のある仕上がりにしたい時に。
越前画仙紙
パステルアートは和紙との相性がとても良いです。
特にこの画仙紙は手に入りやすいのでオススメ。画仙紙は紙の厚さや、表面の目の粗さ、メーカーによってたくさん種類があります。書き心地もそれぞれ異なるので、いろいろ試してお気に入りが見つかると良いですね。
江戸小染はな
名前の通り、紙に花柄模様が入っている紙です。
ファインペーパーと呼ばれる紙に近く、紙質自体はつるっとしているため、本来パステルアートには不向きな質感です。けれどこの紙は、花柄模様の凹凸にきれいにパステルの粉がはまっていくので、着色することができるのです。色をのせて模様が浮かび上がってくると楽しい気分になるので、初心者向けに単純に色をのせるだけのワークショップにもオススメです。
一点注意点は、仕上げのフィキサチーフです。水分を吸収しづらい質感なので、かけすぎるとパステルが滲んでしまいます。いつもより若干離してスプレーしましょう。
大色紙練習帳奉書
この紙は本来絵を描く用ではありません。名前の通り色紙に文字を描くときに練習用に使用する和紙です。日本画や書道のコーナーを探すと置いてあります。実は、和紙の不規則に凸凹した表面(障子紙の裏のイメージ)がパステルアートととても相性が良いのです。サイズは違いますが値段も安価で大胆に描きたい時にオススメの用紙です。
描いている時の手の感覚やさわり心地、仕上がりの風合いの違いは、文章や写真でなかなか伝えにくいものです。ぜひ実物を手にとって描き比べてみてくださいね。
試してみたい紙を選び、次のテーマの「いちばん簡単なさくら」へ。
桜を描くワークショップは好評なのでいくつか絵のレシピがあるのですが、この描き方がいちばん簡単でかわいく描けると評判が良くこれからの季節にオススメです。
桜の幹を太く短く描くと本物っぽく。細く描いて頭でっかちにするとイラストっぽいかわいい印象に。微妙な違いですが見え方が変わります。
今回は紙も違うので、様々な風合いを楽しむことができました。
『江戸小染はな』に描いた作品
『画仙紙』に描いた作品
『マーメイドリップル紙』に描いた作品
『マルマン画用紙』に描いた作品
まだまだ寒い日が続きますが、桜の開花予想も発表され春も間近。
日本人の性なのでしょうか?桜を描いていると不思議と元気が湧いてきます。開花を楽しみに待ちつつ、一足先に春を描きませんか。