講座の特徴
この講座は『3色パステルアートインストラクター』の資格を取得するための講座です。
アートセラピーの基本から脳と心に関する知識、パステルアートの技術、ワークショップの進行方法を身につけ、インストラクターとしてのスキルを養うことを目的とした集中講座です。修了後は一般社団法人日本心理療法協会より認定証が発行され、3色パステルアートインストラクターとしての活動が可能になります。※一般社団法人日本心理療法協会はカウンセラーの資格認定や、無料心理学講座の一般公開などをはじめとるす社会貢献活動をする団体です。
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講座の成り立ち
3色パステルアートは代表の浜端望美が企画・開発を手がけるアートセラピーです。精神科デイケア内のプログラムとして実施したことがはじまりです。
当初は本講座のようにインストラクターを育成する仕組みはありませんでしたが、ある女性患者(Aさん)の一言をきっかけに本講座は誕生しました。
専業主婦のAさんはうつ病を患っていました。うつ病から回復し、自分も社会に貢献したいと思いはじめ、ボランティア先を探していたのです。高齢者施設や小児科、学童保育など様々みてまわりましたが、どこも「ピアノが弾ける人」「書道が教えられる人」などの条件付きの募集ばかり。Aさんは、自分にはなんの取り得もないからボランティアすらさせてもらえないんだ…。と落ち込んでしまいました。
そのAさんの言葉を受けて、3色パステルアートが社会と繋がるためのツールになるのであれば、と本講座をつくることになりました。
3色パステルアートは、場所や人、お金の有る無しに関わらず、平等にアートを楽しむことに軸をおいて作られたものです。種明かしをしてしまえばその手法は非常に簡単で分かりやすく、指導を受ければ誰でも教えることができるものなのです。
「なんの取り得もない」と言っていたAさんのために作られたカリキュラムなので、事前知識や経験は不要です。画材の入手方法などの基礎の基礎から学ぶことができるカリキュラムを提供している裏にはこのような成り立ちがあります。
質の良いアートセラピー(芸術療法)と安心の実績
「アートセラピーで右脳を活性化します!」「五感をフル活用する芸術療法!」
よく見かけるこのキャッチフレーズ。そのアートセラピーは本当に右脳を使っているのでしょうか?絵が苦手な人が、絵が苦手な原因のほとんどは“左脳で絵を描いていること”です。
国語、算数、理科、社会、、、左脳をフル活用する教育を受けてきた現代人の左脳は出しゃばりです。左脳が苦手な特殊な方法を使ってその機能を一時停止しなければ、右脳を活性化することはできません。
「五感をフル活用」についても同様です。
実際には視覚と触覚だけ、音楽療法*では聴覚と触覚だけ(*音楽療法も芸術療法のひとつです)、など限定されているものが大半を占めます。3色パステルアートでは味覚、嗅覚、聴覚、触覚、視覚の五感全てを使って作品を描く方法を提供しています。
なんとなく良かった…という曖昧なアートセラピーではなく、心理学と脳科学の両面から、根拠と自信を持って実施できることも3色パステルアートの魅力のひとつです。
3色パステルアートインストラクター資格が求められている場所
3色パステルアートのインストラクターはこれまでに以下のような場所で活動しています。
- 介護施設
- 学童保育
- カルチャーセンター
- 地域公民館
- 病院
- 就労移行支援施設
- 企業研修
- 被災地(仮設住宅集会場)
- 幼稚園
- 保育園
- 学習塾
- 高等学校
- フリースクール
- 在宅ケア(家庭訪問サービス)
- 各種デイケアサービスセンター*
−高齢者デイケア(高齢者のためのデイサービス)
−精神科デイケア(精神疾患患者のためのデイサービス)
−放課後デイケア(発達障害の児童のためのデイサービス)
※デイサービスとは、生活リズムの改善・社会復帰・協調性や自主性の改善を主な目的とし、レクリエーションなどを通して、利用者同士が交流できる機会を提供している場所です。
上記の他、空いているお部屋で自宅サロンを開いたり、各地のイベントに出店したりと、3色パステルアートインストラクターは様々な場所で活躍しています。
こんな人が受講しています。
- 在宅介護をしている女性(主婦)
受講動機
自宅で介護中の軽度認知症の母と共通の趣味が持ちたくて受講しました(もともと絵手紙が趣味な人だったので)。上達したら施設に入っている義母にも手作りのカレンダーを毎月1枚プレゼントしたいです。
- 小学生2人を子育て中の女性(パート)
受講動機
子どもと家でできて、自分も楽しめるものを探していました。3色パステルアートは子どもの感性も豊かになりそうで非常に興味を持ちました。今年はPTAの役員なのでお母さん同士の集まりや、子供会のイベントでも3色パステルアート教室を開いてみたいと思い申し込ませていただきました。
- 専業主婦
受講動機
結婚してから3人の子育てと介護に追われる毎日で、あっという間に還暦をむかえてしまいました。動けるうちに自分のために時間を使いたい、生き甲斐を感じたい、人様のお役に立ちたい、と思い参加しました。
受講動機
自宅の空いている部屋を教室にしようと思っています。まずは家族と子どもの友だちやママ友など身近な人に3色パステルアートを体験してもらうことが目標です。
- 小学校の先生
受講動機
絵が苦手で、子どもの指導に悪戦苦闘していたので、一度しっかり学んでみたいと思い受講しました。同じような先生がいるはずなので、先生向けのワークショップも開催していきたいです(女性)。
- 介護福祉士/介護ヘルパー
受講動機
施設でレクリエーション担当をしています。子どもっぽいレクではなく、入居者様に楽しんでいただけるものを探していて3色パステルアートを見つけました(女性)。
受講動機
仕事で関わる方に、プラスアルファのサービスとして3色パステルアートを出張(家庭訪問)で提供したいです(女性)。
- 心理カウンセラー
受講動機
カウンセリングのメニューのひとつとしてアートセラピーを取り入れたいと思い受講しました(女性)。
受講動機
自分自身が3色パステルアートを体験して元気になった経験があったので、それを誰かに届けたいと思い受講しました。特に男性に体験してもらいたいです(男性)。
- セラピスト
受講動機
私の行っているセラピー(ヒーリング)は言葉で説明するのが非常に難しくいきなりセラピーを体験するには少しハードルが高いので、作品が手元に残るアートセラピーに魅力を感じました。自分のサロンでワークショップを開催したいです(女性)。
- コーチ
受講動機
ボランティア先の施設で3色パステルアートを実施したく参加しました。また、アートセラピーを身につけることで活動の幅が広がると感じています(男性)。
- 会社員
受講動機
友人がインストラクターをしているのをSNSで知り、興味を持ちました。自分もワークショップなどを開催してみたいです(男性)。
受講動機
絵が描ける人に憧れがありますが、絵にはずっとコンプレックスがあります。誰でも簡単に、また、3色で描けるということで、チャレンジしてみました(女性)。
受講動機
仕事以外に夢中になれる趣味を探していて、3色パステルアートを見つけました(女性)。
- 会社経営者
受講動機
社員研修のひとつとして取り入れたいです。社員同士の交流を深めながら、クリエイティビティを高められることに魅力を感じました(男性)。
- アーティスト
受講動機
近所で行われていた3色パステルアート教室に参加して感銘をうけました。今後の創作活動において役立つと感じ申し込ませていただきました(男性)。
インストラクターとして必要な道具は最小限
3色パステルアートは他のアートセラピーに比べ、わずかな材料だけで実施することができます。材料費はひとりあたり500円以下。参加人数が増えれば道具をシェアして利用できるので、ひとりあたりの材料費は300円程度まで抑えることができます。
お金に困っている人や施設の方でも、気軽に絵を楽しんでもらいたい。絵は誰でも平等に楽しめるものであってほしいとの想いから安価で最小限の道具に絞っています。
これは、インストラクターにとっても重要な要素です。
インストラクターとして活動をスタートするときに高額な初期投資をしなければいけなかったり、遠方で開催するときに大量の画材を持っていかなければいけない、となると、インストラクターへの不可が大きく継続開催が困難になってしまうのです。
3色パステルアート最小限の準備のみで新しいことにチャレンジすることができます。
消費者から提供者になるということ
世の中には様々な物やサービスがあふれています。あなたは、これらを与えられる側(=消費者)でいることと、提供者側でいること、どちらが多いでしょうか。
消費者は受け身の立場です。誰かが生み出した価値を提供してもらい、それを消費します。与えられることは一見ありがたいことのように思えますが、それが当たり前に感じたり、対価を支払っているのだから当然だ、捉えてしまうと、人は次第に感覚が麻痺してきて感謝の気持ちを忘れてしまいます。
そうなると、提供された物に対しての不満が湧いてくるようになります。消費者は“価値”に対して評価をする立場です。不平不満や愚痴が多いのは、常に消費者側で意見を言う人の特徴です。
しかし、いざ自分のことに目を向けてみると、自分に自信がない人が非常に多いのです。価値を与えてもらう側でいる間は、あくまでも受け身の姿勢なので、どれだけ良質なサービスを受けても、高価なものを身につけても、それは自信には繋がりません。心のどこかで、「自分には価値がないのではないかだろうか」と不安に感じているのです。
一方の提供者側はどうでしょうか。
自ら社会に提供した“価値”に対しては、もちろん自ら責任を負う必要があり、誰かのせいにしたり、不平不満を言えない立場です。時にはクレームに傷つくこともあるでしょう。
しかし、自分が生み出したものによって、誰かが笑顔になったり、元気を取り戻した瞬間。このときの喜びは格別です。何もなかったはずのところに、自らが価値を提供し、その結果が実ったのですから。この充実感は提供者でなければ決して味わうことができません。
これは、他のどこでも得られない自信になります。
3色パステルアートでは、インストラクターとして世の中に価値を提供できる人の育成を目指しています。
様々な物や情報、サービスが溢れ飛び交う現代だからこそ、一度立ち止まって、自らが提供する側にまわることに意味があります。社会とは本来は、全ての人がときに提供者であり、ときに消費者になることで循環していたのです。それが近代ではわずかな提供者に、多数の消費者が群がるような超消費社会になってしまいました。たとえ会社員として働いていても、会社という組織に仕事を提供してもらっている消費者でしかないのです。
提供者になれるということは、自分の力で、誰かの役に立てる場所があるということです。現代ではこれが非常に高度なことのようになってしまいました。けれど実はほんの少しの技術と勇気さえあれば、誰でも提供者になることができるのです。これは必ず自信と生き甲斐に繋がります。
そのためのツールとして、3色パステルアートを活用してください。