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自己肯定感の低い母親に育てられた子どもは自己肯定感が低くなりますか?
というのがアートセラピーを体験しにいらっしゃるお母さんたちの心配事。

そもそも自己肯定感ってはかれるものではないのではっきりとしたことは分かりませんが、お母さんの自己肯定感と子どもの自己肯定感は関係ない。と感じます。

親が自信満々完璧な人すぎて自信がない人もいれば、自信満々な親の遺伝子を継いでいる自分もすごい人間に違いない!!という人もいるというケースをたくさん見てきたからです。

冒頭の質問を投げかけてくるお母さんたちがいちばん知りたいのは、子どもの自己肯定感の有無ではなく、「どうやって?」の部分ではないでしょうか?

「自己肯定感の高い子どもに育てましょう」なんて口で言うのは簡単だけど、、、「どうやって?」

人からいきなり、「あなたは素晴らしい人ね!」と褒められて自己肯定感があがる人なんていません。自分に自信がなくて、自分に価値があるとは思えなくて、褒められても受け取れないから苦しいんです。

絵は間接的にそれを伝えるためのツールです。
自分にしかないもの、自分の中から出てきた表現を認めること。自分にしか作れないものを形に残して、じっくり時間をかけて誰かと一緒に味わうこと。

みなさんにはそんな経験はありますか?

3色パステルアートを描いた後の鑑賞会で子どもたちに
「特にここのグラデーションの色合い好き!」
「この構図こだわってるね~」
「ここ、苦労して描いてたよね」

と伝えるとみんな恥ずかしそうに、でもとてもとても嬉しそうな笑顔になります。描いてる最中の真剣な眼差しも素敵ですが、鑑賞会のときの笑顔は本当に輝いています。

年齢に関係なく、作品にはそれぞれのこだわりや、思った通りにいかなくて悔しい思いをした部分があります。

その過程も全部見てくれていたんだという安心感、思いっきりやって失敗できる場所、同じものなんてひとつも無いと実感できる作品たち、そんな道を通って、自分のことも相手のことも認められる人に成長していくのではないでしょうか。

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