色彩心理について〜その効果と実用性〜

色彩心理とは

色彩心理学という学問をご存知でしょうか。

色彩心理学は、色が人の心理や行動にどのように影響を及ぼしているかを研究するものです。

 

色彩心理学の信憑性

色は目だけではなく、皮膚でも検知していることが証明されています。
皮膚でも検知しているということは、紫外線や赤外線のように、人に共通した“色”の効果があるのかもしれません。

しかし、心理的な効果やその関係性という面においては、文化的な背景や、人それぞれの経験、生い立ちや記憶によって左右されることが多く、世界的な統計を取ることはほぼ不可能です。

そのため、残念ながら正式な学問としては認められていないのが現状です。

 

色と感情の連動

下の表は感情語から連想する色の調査結果をまとめたものです。

この実験は被験者に、感情語(嬉しい、苦しい等)を伝え、そこから連想される色を45色の中から選ばせる、というものです。表では、日本とアメリカそれぞれの1位の色を表示しています。

50295bed423281e757dccf0942456151-1-01

 

出典:良い色の科学なぜその色に決めたのか-近江源太郎著

 

自分の中にある思い込みや前提に気づく

3色パステルアートでは五感(聴覚、触覚、味覚、嗅覚、視覚)や、感情、思い出などをテーマにした抽象画をよく取り扱います。

 

パステルアート,抽象画,花

 

作品の感じ方はほんとうに人それぞれ。
制作者にその意図を聞くと、「えっ、そうだったの!」という発見がたくさんあります。抽象的な作品を鑑賞することで、自分の中にある思い込みや前提に気づくことも。

先ほどの表からも見てとれるように、その色を見る『前提』が、過去の経験や文化的背景に大きく影響していることが分かります。

 

自分にとっての“良い色”

色彩心理は学問として成立していない、書きましたが、
論理的には説明できなくても、〇〇に囲まれていると幸せ、という感覚は、誰もが当たり前に持っているもの。

それは、色に限らず「好きな香りに囲まれていると癒される」「美味しいものを食べるときは幸せ」「好きな音楽を聴いていると楽しい気分になる」など、さまざまな感覚に付随するものです。

周りの人とは違っていても、「私はこの色を見ていると安心する」「私はこの色に囲まれているとやる気が出てくる」というように、自分だけの色を見つけて生活に取り入れられると良いですね。

すでにある色だけでなく、好みの色がオリジナルで作れるようになると、さらに楽しくなります。
ソフトパステルは紙の上で少しずつ色を混ぜることができるので、色の変化の過程をゆっくりと観察できます。ぜひ試してみてくださいね。

自分にとっての“良い色”を知っている人は、意外と少ないのかもしれません。

 

2017-01-28 | Posted in コラム, 心理学Comments Closed 

関連記事