現場で活躍するインストラクターの声

 

平野麻子さん

hiranoQ.現在の活動について教えてください

高齢者デイサービスのレクの時間に、15人程の方々と3色パステルアートを楽しんでいます。大切なのは、その人その日と、そのときその時のひらめきや心地良さを最大限に尊重すること。ご自分のペースで楽しんでいただけるよう心を配っています。同じ3色、同じ手順、同じ構図という、決まった枠があるからこその、その中で光るその日とらしさ、際立つ違い、独自性の輝きに驚嘆します。

記憶がぱあっとよみがえり、光景が目の前に生き生きと

綿も使わず霧中で全面に力強く直接グリグリとパステルを塗りたくっている方がいました。施設の方が、あわててパステルを取り上げて綿を使うように促していらっしゃたので、3色パステルアートの目的は、ルールに従わせることではなく、それを通してのびのびと集中する楽しみの時間を持てること、とお話ししました。完成後、パステルを塗りたくっていた方は十分満足して、お顔は晴れ晴れ。これは、亡くなった夫と登った思い出の山並みの風景だと、教えてくださいました。認知症の賞状が進んだ方でしたが、記憶がパアッとよみがえり、光景が目の前に生き生きと広がって饒舌になったご様子でした。

施設の担当の方や、絵を見た職員の方の反応を見ていると、本当にこれ、〇〇さんが描いたの!?」というものが多いです。描いた方の満足そうなお顔や、嬉しそうに見せ合っている姿を見ると、本当に私も幸せな気持ちになります。パステルアートをお伝えする役割りをいただけたことに、とてもとても感謝しています。

活動を通して、無心に集中できる時間が心に大きな安らぎと充足感をもたらすことを目の当たりにしています。今後は、高齢者施設だけでなく、終末期に関わる方々へのリラクゼーションとして、アプローチをしていきたいと考えています。

<平野麻子さんのブログ「あさまるサロンBlog」>

 

 

宮城瑞恵さん

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Q.現在の活動について教えてください

3色パステルアートインストラクターの資格取得後すぐに、発達障害児童のための放課後デイサービスのオープンカレッジの講師として活動をはじめました。また、地域のアートイベントや自主イベントにてワークショップを行っています。町内会などからご依頼いただき、出張でのイベントも開催しています。

 

自分の自信にもつながり活力に

インストラクターになってとにかく自分自身活動の幅が広がりました。イベントに出たりオープンカレッジをしたりと準備は大変ですが、それ以上に3色パステルアートを通じて皆さんが笑顔になり楽しんでいただけるのでそれが自分の自信にもつながり活力になっています。

初心者の方もリラックスして楽しんで過ごしてもらえることと、そして自分自身も楽しみながら絵を描くことを大事にしています。
ワークショップでは絵を描くのが苦手という方もいます。参加者のAさんもその中の一人でしたが、ワークショップに参加し、絵を描く楽しさを知りました。それまで趣味が無く色々な悩みを抱えていたAさんですが、これをきっかけに毎日絵を描くようになり、それが自身の楽しみにもつながりました。以前は参加していても笑顔が少なかったAさん。今では他の参加者のみなさんと絵を見せあったり、お喋りしたりと満面の笑顔を浮かべるようになり、イキイキと毎日を過ごしています。

<宮城瑞恵さんのホームページ「op-room」>